第8回 “無人でも回る”民泊運営へ|スマート化に必要な三種の神器

民泊は、最先端のデジタルを駆使して運営すべし

こんにちは。民泊.hub in 九州のカズマです。

最近、いろいろな場面で「スマート化」や「デジタル化」という言葉を耳にしますよね。
実はこの流れ、民泊業界こそ最先端なんです。

民泊は「ただ泊まる場所」から、「安心・快適・効率」を兼ね備えた次世代型の宿泊体験へと進化しています。
ゲストの期待も、オーナーの課題も高まる今、“スマート運営”はもはや選択ではなく必須です。

そこで今回は、私たちがプロデュース現場で確信している
民泊運営を支える “スマート民泊の三種の神器” をご紹介します。

これらを導入することで、「人が常駐しなくても回る宿」へと運営モデルを進化させることができます。

ちなみに、【民泊.hub in 九州】ではこのテーマに特化した特設ページもご用意しています。
👉 詳しくは 「スマート民泊×三種の神器」ページ をご覧ください。


Ⅰ.スマートロック — 非対面チェックインの要

まず一つ目は、スマートロックです。
予約発行された暗証番号やスマホアプリで解錠できる電子錠により、従来の「鍵の受け渡し」「深夜チェックイン」「鍵紛失・複製」のリスクを一気に解消できます。
民泊.hub in 九州では、賃貸型物件でも穴あけ不要で設置可能な「LINKEYシリーズ」(LINKEY)を推奨しています。


これにより、オーナーは遠隔で施錠状況を確認し、無人運営を安心して行える体制が整います。
無人チェックインが可能になると、運営者の「常駐コスト」「待機時間」「鍵管理の手間」が劇的に減少し、収益性・安全性・利便性の三方が大きく改善されます。

民泊 防犯カメラ

Ⅱ.IoT環境 — 施設全体をスマート化する仕組み

次に二つ目は、IoT環境。家電・設備をインターネットで繋ぎ、遠隔から操作・監視できる仕組みです。
例えば、防犯カメラを玄関・共用部に設置することで、「騒音・無断宿泊・無断投棄」の防止になりますし、オーナーやスタッフがスマホやPCで状況確認できるため、安心運営が可能です。
また、スマートリモコンやセンサーを使って、チェックイン前に室温を整えたり、消し忘れを防いだりすることで、ゲスト満足度と省エネ効果を両立できます

🔍ここからは、少し“現場ならでは”の視点を。

最近は、「ソーラー充電式」や「クラウド保存型」の監視カメラが手軽に購入できるようになりました。
価格も手頃で、設置も簡単。ですが、私たちは必ず“有線式のHDD保存型カメラ”をおすすめしています。

理由はシンプルです。

💬 実際にあった事例

前、私たちが管理する宿泊施設の前で、
宿泊ゲストの車と通行中の自転車の軽い接触事故がありました。

その際、車にはドライブレコーダーがなく、警察から「施設のカメラ映像を見せてほしい」と依頼を受けました。
ところが、オーナー様が設置していたのはクラウド保存型のソーラー充電式カメラ

確認すると、

  • クラウドの保存期間がすでに切れており
  • カメラ自体も充電切れで映像が残っていない

という状態でした。
結果的に映像提供ができず、事故の責任の所在があいまいなまま処理されてしまいました。

その後、ゲストから「管理が行き届いていない宿だった」という趣旨のレビューが投稿され、
こちらに直接の過失はなかったにもかかわらず、宿の評価が一時的に下がってしまったのです。

💡 この経験からの教訓

この件をきっかけに、私たちはすべてのオーナー様に、
多少コストがかかっても「確実に録画が残る有線式HDDカメラ」の導入をおすすめしています。

「防犯カメラ=監視」ではなく、“施設とゲストを守るための記録”です。
スマート化とは“便利さ”だけではなく、“信頼を積み重ねる仕組みづくり”でもあります。

ちなみに私たちのオススメはこちらメーカーの有線式カメラです。(案件ではありません)

技術が進化しても、「選び方ひとつ」で結果が変わる
それを痛感したエピソードです。

民泊 PMS

Ⅲ.民泊管理ソフトウェア(PMS) — 運営の頭脳

三つ目は、PMS(宿泊施設管理システム)です。複数の予約サイトを使っている場合でも、予約・清掃・売上・経費を一元管理できます。
例えば、スマートロックと連携して、予約が確定したら自動で暗証番号を発行、清掃スケジュールを作成。これにより、「予約 → チェックイン → 清掃 → 売上管理」までの流れを自動化可能です
オーナーは「人がやるべき仕事」に集中でき、煩雑なルーチンから解放されます。効率アップと正確性の両方を実現できるのがPMS導入の大きなメリットです。

私たちはBeds24のサイトコントローラーを推奨しています。
理由はシンプルで、価格が安いからです。

リンクはこちら⇒Beds24


スマート化で目指すのは「省人化」ではなく「品質維持」

スマート運営と聞くと「人を減らすこと」だけに目を向けがちですが、真の目的は「少ない人手でも品質を落とさず回す」ことです。
私たちが手がける物件では、これら三種を整えることで、オーナーが離れていてもゲスト体験が維持され、レビュー評価も安定しています。
特に九州・福岡エリアでは、観光需要の回復と競争の激化という二重の波が押し寄せています。今こそ、運営体制を“仕組み化”しておくことが生き残りのカギです。


まとめ

無人でも回る民泊運営を実現するためには、スマートロック・IoT環境・PMSという“三種の神器”が不可欠です。
それぞれ単体でも効果はありますが、三つを組み合わせて“システムとして機能させる”ことが、真のスマート運営の姿です。

もちろんスマート化の目的は、決して「人を減らすこと」ではありません。
“人が動かなくても、心が伝わる宿をつくる” こと。

そのための最初の一歩が、この「三種の神器」です。

民泊.hub in 九州では、テクノロジーとホスピタリティの両面から、オーナー様と一緒に“未来の宿づくり”を支援しています。
民泊.hub in 九州では、これらの導入支援・選定・初期設定・運営サポートまでワンストップでご提供しています。
宿泊施設を次のステージに引き上げたいオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。

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M.master
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