相談時点で9割決まる「伸びるオーナーの共通点」

私たちは、相談の初期段階でここを見る
民泊.hubでは、オーナー様からのご相談を受ける際、必ず一回目はオンライン面談としています。
これは、知識の有無や経験の有無を確認するためではありません。
初回の面談の時点では、民泊についてまだ詳しく知らなくても構わないと考えています。
分からないことを整理し、正しく伝えるための場が、オンライン面談だからです。
私たちが初回相談で一番大切にしているのは、
「自分が民泊を運営しているイメージを持てているかどうか」です。
民泊運営には、多くの「人」や「コト」が関わってきます。
ゲスト対応、清掃、トラブル対応、繁忙期と閑散期。
すべてを最初から具体的に想像できていなくても問題ありません。
それでも、「これは誰かに任せきりの話ではなく、自分が向き合う事業だ」という
当事者意識があるかどうか。
そこが、民泊が長く続くか、途中で破綻するかの分かれ目になります。
また、正直な話として、
お互いに時間と手間を無駄にしたくないという思いもあります。
考え方や目線が合わないまま話を進めてしまうと、
結果的に、オーナー様にとっても、私たちにとっても、不幸な結果になりやすい。
オンライン面談は、選別のための場ではありません。
「この民泊を一緒に進めるべきかどうか」を、
早い段階でお互いに確認するための、大切なプロセスだと考えています。
民泊は、物件だけで成り立つ事業ではありません。
人が関わり、コトが積み重なって、はじめて運営として成立するものです。
伸びるオーナーに共通する相談の特徴
これまで多くのご相談を受けてきて、「この方は伸びるな」と感じるオーナーには、いくつかの共通点があります。
それは、特別な知識や経験があるかどうかではありません。
まず、相談内容が具体的です。
「福岡の○○エリアで、一棟貸しの民泊を検討している」
「今持っているアパートの一室を民泊に転用しようと思う」
といったように、場所や物件のイメージがある程度整理されています。
完璧である必要はありません。
ただ、「何となくやりたい」ではなく、自分なりに状況を整理しようとしている姿勢が伝わってきます。
次に、売上の話より先に経費の話を聞いてくる点です。
清掃費、設備費、備品代など、
実際に運営するうえでどんなコストが発生するのかを理解しようとします。
これは、「いくら儲かるか」よりも、
「どうやって民泊が回っていくのか」を知ろうとしている証拠でもあります。
さらに、エリアの実情を知ろうとする姿勢があります。
需要の波、客層、繁忙期と閑散期の差、インバウンドと国内客の比率など、数字だけでは見えない現場の話を聞こうとします。
こうしたオーナーは、「数字の前に現場がある」という感覚を自然と持っています。
結果として、多少の想定違いがあったとしても、
状況を見ながら軌道修正ができ、
長期的に安定した民泊運営につながっていくケースがほとんどです。

正直、この相談内容が出たら付き合いは厳しい
一方で、最初の相談の時点で「これは正直、難しいかもしれないな」と感じるケースもあります。
典型的なのが、「いくらぐらい儲かるんですか?」という質問から入る相談です。
もちろん利益は重要です。
ただ、自分の取り分の話が最初に出てくる場合、
民泊を事業としてではなく、単なる金儲けとして捉えている印象を受けることが多い。
また、利益率や粗利率の話を、最初から強くしてくるケースもあります。
数字を見る姿勢自体は大切ですが、
物件やエリア、運営の前提を理解する前に数字だけを追い始めると、
判断を誤りやすいと感じています。
さらに最近多いのが、
民泊セミナーやどこかの情報を受けたのかは分かりませんが、
「この民泊は〇〇円で回る」「ここを削減すれば〇〇円浮く」といった、
断片的な予備知識を前提に話を進めようとするケースです。
こうした話し方をされると、
民泊を現場のある事業としてではなく、
机上の計算だけで成立する仕組みのように捉えているように感じます。
そして、「全部まかせたい」という言葉。
この一言が最初に出てくる場合、こちらとしてはかなり慎重になります。
民泊は、人が関わり、現場が動き続ける事業です。
誰かに任せきりで数字だけを追う運営は、
ほぼ確実に、どこかで歪みが生まれます。
民泊.hubでは、すべてのご相談やご依頼をお受けしているわけではありません。
それは選別のためではなく、
お互いにとって無理のない形で民泊を続けていくためです。
民泊.hubがご一緒したいのは、数字の話をする前に、「この民泊をどう回し、どう育てていくか」を考えられるオーナーです。

実際に話が破綻したケースと、成功するオーナーの違い
実際にあった話です。
福岡エリアで一棟貸し民泊をやりたいという方から相談を受けました。
その方は、すでに物件購入に約2,000万円を投じており、「初期費用はできるだけ抑えたい」と強く言われました。
でも、改装費や設備、家具は最低限にしたい。
清掃料金が高い、運営報酬が高い。
ここを抑えないと「費用の回収ができない」と。
正直、この時点で結果は見えていました。こういう考え方をする人は、ほぼ失敗します。
一方で、成功するオーナーは違います。
「費用はかかるけど、かけるところとかけなくていいところを整理したい」
「集客や販促でできることはありますか?」
そして、自分でも勉強し、判断しようとします。
民泊は、安く始めた人が勝つビジネスではありません。
現実を理解し、考え、判断できる人が、最後に残ります。

最後に
私たちのホンネを正直に言います。
「ちょっとした金儲け」程度の感覚で民泊を考えているのであれば、最初からやめておいた方がいいと思っています。
民泊は、片手間で回るビジネスではありません。
物件・地域・運営・人。
すべてに現実があり、向き合う覚悟が求められます。
だからこそ私たちは、
「いくら儲かりますか?」ではなく、「この民泊をどう育てていくか」を一緒に考えられるオーナーと仕事がしたい。
民泊を短期の利益ではなく、一つの事業、一つの資産として捉えられるかどうか。
その覚悟は、最初の相談時点で、ほぼ伝わってきます。
民泊.hubは、誰にでも勧めるつもりはありません。
本気で向き合う覚悟がある方とだけ、伴走したい。
それが、私たちのスタンスです。
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