
どうすれば予約が埋まるの?
こんにちは。民泊.hub in 九州のMAHOです。
日々、オーナー様や開業希望者の方からご相談をいただく中で、最も多い質問のひとつがこれです。
「どうしてうちの宿は予約が入らないんでしょうか?」
同じ地域、同じような設備、同じ価格帯なのに「満室続きの宿」と「全く動かない宿」があります。
今回は、その“差”を現場目線で解き明かしていきます。

1. 写真と第一印象がすべてを決める
まず最初にお伝えしたいのは、「予約は見た目で決まる」という事実です。
宿泊サイトの画面でゲストが見るのは、1枚目の写真とタイトル文。
その数秒で「泊まりたい」か「スルーするか」が判断されています。
私たちが支援してきた中で、予約率が高い宿には必ず「統一された世界観」があります。
例えば、照明の色、寝具のトーン、小物の配置までが一貫している宿。
一方で、いろんな家具を集めただけの部屋は、どうしても“チグハグ感”が出てしまいます。
写真を撮る前に、「この宿は誰にとってどんな時間を提供するのか?」を明確に。
そこがぼやけると、デザインも言葉も、すべてが伝わりにくくなります。
2. ターゲットが曖昧なまま“みんな向け”にしていないか
「家族でも、カップルでも、友人でもOK」という宿ほど、実は苦戦しています。
理由はシンプル。誰に刺さるのか分からないからです。
予約が埋まる宿は、明確にターゲットが決まっています。
「女子旅向けのフォトスポット宿」「子連れ歓迎のキッチン付き」「長期滞在できるワーケーション向け」など、
“特定の層に響く特徴”をしっかり打ち出しています。
逆に、何でもOKにすると、どの層にも刺さらない。
民泊は「広く浅く」ではなく、「狭く深く」。
それが、競合が増える今の時代に生き残る鍵です。
3. 価格設定の“心理設計”を理解する
予約が入らない宿の多くは、「価格」が理由ではありません。
実は、価格のつけ方が原因なんです。
例えば、近隣相場より安く設定しても、「安すぎて不安」と思われるケースが多い。
一方で高すぎると、レビューが少ない段階では選ばれません。
私たちが推奨しているのは、
- 開業1〜3ヶ月:少し安めに設定し、レビューを増やす時期
- 4〜6ヶ月:競合に合わせて調整
- 7ヶ月以降:安定期として“ブランド価格”へ
という3段階の価格戦略です。
最初から「利益」を取りに行くよりも、まずは“信頼”を積み上げる。
それが最短で満室を作るルートです。

4. 情報の“更新”が止まっていないか
民泊の世界は、思った以上に“鮮度”が大事です。
「昨年の写真のまま」「季節限定情報が放置」など、更新が止まっている宿は、
アルゴリズム的にも、人の印象的にもマイナスになります。
私たちは、最低でも月1回はOTA情報の更新をおすすめしています。
タイトルや説明文を少し変えるだけでも、“今も動いている宿”だと判断されやすくなります。
5. “埋まる宿”は、宿の外に目を向けている
予約が入る宿は、部屋の中だけを整えていません。
「地域の体験」「地元の食」「近くの見どころ」――
ゲストの“滞在全体”をデザインしています。
最近では、チェックイン時に地元のおすすめMAPを手作りで用意している宿も。
ゲストから「地元の人みたいに過ごせた」と喜ばれ、レビューで差が出ています。
まとめ
「予約が入らない」という悩みは、決して珍しくありません。
ただ、その原因の多くは“システムのせい”ではなく、“伝え方”と“見せ方”にあります。
民泊.hub in 九州では、写真撮影から価格設計、説明文の改善まで、
現場のデータと経験をもとに、予約を“動かす”プロデュースを行っています。
もし今、「予約が止まっている」と感じたら、
それは“もう一度見直すチャンス”です。
宿の本当の魅力を、正しく伝え直す――その一歩を、私たちが全力でサポートします。
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