
清潔な宿こそ選ばれる
こんにちは。民泊.hub in 九州のカズマです。
先日、鹿児島のとあるホテルに宿泊しました‼
リノベーション工事を数年前に行たこともあり、インバウンド客などでとても賑わっていました‼
築50年になろうとしている老舗のホテルも、清潔感あふれるととても良い滞在ができるのだなと改めて思いました‼
私たちは民泊宿をプロデュースしてきた中で、どんなにおしゃれな部屋でも、どんなに立地が良くても、
「清掃が行き届いていない宿は、必ずリピートされない」という現実を見てきました。
民泊運営において“清掃”は単なる作業ではなく、宿の印象を決める最後のプロデュースです。
今回は、私たちが現場で学んだ「整える力」の本質についてお話しします。
1. “ピカピカ”よりも“心地いい”を目指す
民泊の清掃というと、「とにかくきれいに!」と思いがちですが、
本当に大切なのは「ゲストが入室した瞬間に感じる空気」です。
照明の色、香り、タオルのたたみ方、カーテンの開き具合──
それらが自然に整っていると、人は「この宿、気持ちいいな」と感じます。
私たちが提携する清掃チームには、単なる清掃チェックリストだけでなく、
“空間のバランスを見る目”を育てる研修を行っています。
掃除の技術よりも、“整える感性”こそが評価を左右するのです。
という私は、部屋に入った時の「匂い」に敏感に反応します。
例えば、最近とある民泊にお邪魔した時に、防音室を備えたシアタールームがあるという事で入室しました。
そこで、入室した瞬間「カビの臭い」に襲われました。
原因はカーペットフロアからでしたが、このような臭いで、虫が発生していると思われかねません。気を付けましょう!

2. クレームの8割は「清掃」が原因
実は、ゲストからのクレームのうち約8割は清掃関連。
「髪の毛が落ちていた」「冷蔵庫に前の人の飲み物が残っていた」「カビ臭い」など、
どれも“ほんの少しの確認不足”から生まれます。
特に多いのは、複数人で清掃を回している宿。
人が変われば、判断基準も変わります。
だからこそ私たちは、写真付きの清掃報告書を必須にしています。
「どの部屋を、どの角度から、どのように整えたか」を画像で残すことで、
オーナー・代行業者・清掃スタッフが同じ基準で共有できます。
清掃の“見える化”が、品質の安定につながります。
3. 清掃は“コスト”ではなく“投資”
私たち民泊.hub in 九州が清掃の見積を取る際に、多くのオーナー様が「清掃費が高い」と口にされます。
参考⇒民泊.hub in 九州の参考清掃費
しかし、私たちの経験では、清掃費を削ると稼働率が下がる傾向にあります。どの物件も同じです。
レビュー評価が1ポイント下がると、予約率はおよそ20%低下。
一方で、清掃品質を上げて★4.8以上を維持すると、
「また泊まりたい」という口コミが増え、自然にリピート予約が入るようになります。
つまり清掃は、費用ではなく次の予約を生む“投資”なんです。
たとえ1回あたりの清掃費が数千円上がっても、
その分の価値がリピートと稼働率で返ってきます。

4. 現場で育つ「整える力」
現場で活躍する清掃スタッフの中には、
「掃除が好き」という理由だけでなく、
「宿をきれいにして誰かの気持ちを整えたい」という想いを持つ人が多くいます。
私たちは、その感性を何よりも大切にしています。
スタッフが「ここをこうした方がいい」と感じた部分を写真とメモで共有し、
次の改善へつなげるフィードバック文化を作っています。
民泊運営において、“整える力”とは単に部屋を清めることではなく、
人の心まで整えることだと感じています。
5. まとめ|清掃は“裏方”ではなく“ホスピタリティの最前線”
宿泊ビジネスの現場では、
「デザイン」「マーケティング」「価格設定」などが注目されがちですが、
最後にゲストが記憶に残すのは、「清潔で心地よい空間だったかどうか」です。
清掃は、民泊運営の裏方ではなく、ホスピタリティの最前線。
そこに力を注げる宿は、必ず評価され、また選ばれます。
民泊.hub in 九州では、
現場の清掃品質を守るためのマニュアル作成・チェック体制づくり・教育支援まで、
“整える文化”を大切にしたサポートを行っています。
私たちが目指すのは、「もう一度泊まりたい」と思われる宿。
その第一歩は、今日の一掃除から始まります。
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