民泊の予約対応

はじめに|民泊の予約対応から「対応力」が問われる

民泊の集客に成功しても、実際にゲストとやりとりする中で信頼を得られなければ、リピーターや高評価レビューにはつながりません。

民泊の予約対応は、ゲストとの信頼関係を築く最初の大事なステップです。
本記事では、初心者ホストに向けて、予約確定〜チェックイン当日までに必要な対応とツール活用術を、時系列でわかりやすく解説します。


ステップ①|予約直後のメッセージ対応

民泊掲載サイトには、予約後の自動返信(オートリプライ)機能が備わっており、初回対応の手間を軽減できます。

主要サイトの自動返信対応状況(2025年現在)

サイト名自動返信機能カスタマイズ性言語対応備考
Airbnbあり高(テンプレ文&変数あり)自動翻訳対応予約確定・問い合わせ時に設定可能
Booking.comあり(Pulseアプリで設定)中(定型メッセージ)多言語(自動翻訳)主に予約確定時に利用可
Rakuten Oyado(楽天)一部あり(Airhost等連携)低(外部ツールが必要)日本語中心国内利用者向けが中心

AirbnbやBooking.comはテンプレート設定がしやすく、返信の自動化が最もしやすいのが特徴です。

それでも、パーソナルな一言や丁寧な確認は信頼を得るうえで重要です。

初回返信内容(目安:1時間以内)

  • ご予約ありがとうございます(感謝の意)
  • 滞在の目的を確認(観光/仕事など)
  • チェックイン予定時刻を確認

▶ テンプレートを事前に準備しておけば、返信の質とスピードを両立できます。

予約中

ステップ②|チェックイン前のリマインドと準備

チェックイン前日〜2日前には、リマインドメッセージを送ることで、安心感とスムーズな導線を作ることができます。

自動リマインド対応の有無

  • Airbnb:メッセージ予約機能で自動送信可
  • Booking.com:Pulseアプリでテンプレートを事前設定可
  • Rakuten Oyado:一部は手動対応(外部ツール導入で一部自動化)

リマインドメッセージに含める内容

  • 物件住所・部屋番号・Wi-Fi情報
  • 建物外観や玄関写真(画像付きが親切)
  • 鍵の受け渡し方法(キーボックスの場所、パスコードなど)

運営側の確認項目(前日までに)

  • タオル・リネンの補充/ゴミ処理
  • 季節対応備品(エアコン・加湿器)の動作確認

ステップ③|チェックイン当日の対応とサポート体制

チェックインは、ゲストが民泊に対して第一印象を持つタイミングです。スムーズな入室と連絡体制が整っているかどうかが、評価を大きく左右します。

チェックイン支援ツール・管理方法(外部リンク付き)

  • akerun / remotelock:スマートロックで遠隔対応可能
  • minpakuIN:タブレットで本人確認・宿泊台帳管理
  • AirHost PMS:予約・チェックイン・決済・台帳を一元管理

これらのツールを導入すれば、ゲスト満足と法令対応を両立できます。

緊急連絡体制の整備

  • 事前にLINE/WhatsApp/電話番号など2系統を案内
  • 「鍵が開かない」「場所が分からない」などに即対応できるよう準備

チェックイン完了確認

  • 「無事に入室できましたか?」のメッセージを、予定時刻の30分〜1時間後に送信
  • Airbnbや外部PMSでは、テンプレートの自動送信も可能

▶ 自動送信は便利ですが、個別の事情に応じて手動補足があると丁寧な印象になります。


よくある質問と対応テンプレート集

  • チェックイン時間を変更したい → あらかじめ対応可能時間を伝える
  • 近隣の飲食店・コンビニ情報がほしい → Googleマップや地図PDFを準備
  • 延泊はできますか? → 料金と空室状況に応じて柔軟に案内

▶ よくある質問はテンプレート化しておくとスムーズな対応が可能です。



まとめ|信頼される民泊運営は「対応力」で決まる

民泊運営における「予約後〜チェックイン」までは、ゲストとの信頼を築く重要な時間です。

民泊の予約対応で大事なのは、自動化できる部分はツールで効率化しつつ、人間らしい丁寧さを保つことが、評価やリピートにつながるということです。

次回は「宿泊中・チェックアウト時のトラブル対応とレビュー管理」について詳しく解説します。

次回:「宿泊中・チェックアウト時のトラブル対応とレビューのコツ

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MAHO
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