
「居住型」と「不在型」
住宅宿泊事業を行う上での2種類の運営形態。
わかりづらい部分を丁寧に解説します。
「居住型」と「不在型」の違い
住宅宿泊事業(いわゆる「民泊」)には、大きく分けて 「居住型」 と 「不在型」 の2種類の運営形態があります。ここではそれぞれの特徴や違いについて詳しく説明します。
居住型
概要:ホスト(家主)が同じ建物内に住みながら、ゲストに部屋を貸し出す形態の民泊です。
※ただし、ホスト(家主)が居住していても、運営をホスト(家主)の法人で行う場合は、下の「不在型」での届出が必要となります。
特徴
- ホストが宿泊施設に常駐し、ゲストとの交流が可能。
- 共有スペース(キッチンやリビングなど)を一緒に使うケースが多い。
- トラブル時の対応がしやすく、安全性が高い。
- 住宅宿泊事業法(民泊新法)では、年間180日以内 の営業が可能。
- ゲストに対して直接ホスピタリティを提供できるため、レビュー評価が上がりやすい。
向いているケース:
- 自宅の一部を貸し出したい人
- 海外や他県からの旅行者と交流を楽しみたい人
- 宿泊事業を小規模で始めたい人
2. 不在型(ホスト不在型)
概要:ホスト(家主)がその建物に住んでおらず、完全に貸切の形で運営する民泊です。住宅宿泊管理業者が必須となります。
また、ホストは共住しているが運営を法人で行う場合や、民泊運営代行を利用する場合は、こちらの「不在型」で届出を行う必要があります。
特徴
- ゲストは一軒家やマンションの一室を完全貸切で利用できる。
- ホストは物件にいないため、鍵の受け渡しはスマートロックやキーボックスを活用。
- 清掃やゲスト対応を外部業者(代行業者)に依頼するケースが多い。
- 住宅宿泊事業法(民泊新法)のもとでは、年間180日以内 の営業制限がある。
- ちなみに180日以上営業する場合は「旅館業法(簡易宿所)」の許可が必要。
向いているケース:
- 投資用物件を活用したい人
- 旅行や出張で長期間家を空ける人
- ゲストと直接対面せず、運営を効率化したい人
自分に合った運営手法を選びましょう
・交流を重視するなら「居住型」 → ゲストとのコミュニケーションを楽しめる!
・収益重視なら「不在型」 → 貸切運営でプライバシーを確保しつつ、複数の物件を管理できる!
「居住型」と「不在型」それぞれの運営スタイルにメリット・デメリットがあるため、目的や物件の条件に応じて選択すると良いでしょう。