第5回|民泊に必要な備品と運営準備のチェックリスト


はじめに|"民泊は準備が9割"。ゲスト満足の鍵は設備と備品にある

民泊は「物件さえあれば始められる」と思われがちですが、実は設備や備品のクオリティこそがゲスト満足を大きく左右します。

たとえば、同じ立地でも「ペラペラのバスタオル」では評価が下がり、「ふかふかのホテル仕様」なら高評価が得られる。そんな声は民泊レビューでも頻繁に見かけます。
その為、民泊の開業準備は今後の民泊運営のカギを握っているといっても過言ではありません。

また、備品の内容や質は“ターゲット”によって変えるべきです。

  • ビジネス客:デスク・Wi-Fi・アイロンなど
  • ファミリー:子ども用食器や段差の少ない空間
  • インバウンド客:変換プラグ・英語対応マニュアルなど

そして、備品に投資することで宿泊料金の単価アップも可能です。リネンの質や家電のブランド、アメニティの充実度は、直接レビューやリピート率に影響します。

今回は初心者の方でも安心して準備が進められるように、民泊の開業準備に必要な備品一覧・初期準備のポイント・購入先・補充管理のコツまで詳しくご紹介します。


民泊に必須の備品一覧(カテゴリ別チェックリスト)

■ 寝具・家具類

  • ベッド、マットレス、布団セット
  • 掛け布団、枕、リネン類(シーツ・カバー・毛布)
  • サイドテーブル、クローゼット、ハンガー

■  家電・電気製品

  • 冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、電気ケトル
  • ドライヤー、掃除機、エアコン、テレビ
  • スマートロック or 鍵の受け渡しボックス

■ キッチン用品(※提供スタイルに応じて)

  • 食器、カトラリー、鍋、包丁、まな板
  • 食器用洗剤、スポンジ、キッチンタオル、ゴミ箱

■ バス・トイレ用品

  • バスタオル・フェイスタオル(2〜3セット)
  • トイレットペーパー、洗面コップ、シャンプー・リンス・ボディソープ
  • ゴミ箱、掃除用品

■ 清掃・防災・管理アイテム

  • 洗剤、除菌スプレー、コロコロ、モップ、ブラシ
  • ゴミ袋、予備のシーツ類
  • 緊急連絡先表示、避難経路図、災害時の案内カード

初期準備のポイントと導線の整備

ゲストを迎えるまでにやるべき準備の内容
  1. チェックイン導線(鍵・案内板など)の整備
  2. Wi-Fi設置+パスワード表示
  3. 多言語対応ハウスマニュアルの作成
  4. 写真撮影・清掃・レビュー対策チェック
  5. 周辺施設マップ(駅、スーパー、飲食店)の設置

▶ 清掃代行や運営代行と契約する場合は、備品補充の体制も相談しておくと安心です。


民泊の開業準備の際の備品の管理と定期補充のコツ

定期補充のコツ

  • 消耗品は「滞在日数+予備」を目安に
  • 清掃スタッフに備品チェックリストを共有
  • 洗い替え分を含め、タオルやシーツは2〜3セットが基本
  • アメニティ小物(歯ブラシセットやヘアゴム等)を少し良いグレードで準備

季節や地域に応じた備品

  • 冬:電気毛布、加湿器、ヒーター
  • 夏:扇風機、蚊取り器、冷感寝具
  • 雪国:スノーブラシ、長靴の貸し出し

よくある備品トラブルと対策

  • 「ドライヤーが壊れていた」→ 点検表に“通電確認”欄を追加
  • 「タオルが足りなかった」→ ゲスト数に応じて事前セットを徹底

単価アップに効く“ワンランク上の備品”

  • ネスプレッソやコーヒーメーカー、ドリンクバーなどのサービス
  • 高級タオル(今治タオルなど)
  • ホテル仕様のマットレスやベッドパッド
    → 少しの設備投資でレビューが上がり、料金アップも可能です!
  • シャンプーやボディーソープなどをサロン専売品やハイブランド品を提供する(POLAや資生堂)

民泊の開業準備や定期補充する備品はどこで買えばいい?おすすめ購入先をご紹介

店舗で揃える場合

  • ニトリ、IKEA、無印良品、コストコ、業務スーパーなどの小売店

通販・業務用で揃える場合

▶ 一式そろえる場合は、5〜10万円程度の予算が目安になります。

民泊.hub in 九州独自のサブスクサービス「Stay Stock(ステイストック)」

民泊.hub in 九州が提供する「Stay Stock(ステイストック)」は、民泊施設に欠かせない備品類を、毎月定額で安定的にお届けするサブスクリプションサービスです。

・宿泊準備に必要な備品・アメニティ関連
 (例:バスタオル、フェイスタオル、歯磨きセット、ヘアゴム、バスマット、シャンプー・ボディーソープ等の洗剤、紙製品

通常、民泊を開業する際には、トイレットペーパーやティッシュ、ゴミ袋、シャンプーセットなど、多くの備品を一度に揃える必要があり、初期費用が大きな負担となりがちです。Stay Stockでは、こうした消耗品を毎月必要な分だけ定期配送するため、オーナー様は初期投資を抑えながら、常に施設を整った状態に保つことができます。

また、運営中にありがちな「備品切れ」や「買い出しの手間」といった課題も解消。稼働率や宿泊人数に合わせた柔軟なプラン変更も可能で、無駄なくスムーズな運営をサポートします。

Stay Stockは、民泊.hubの運営代行契約とセットでご利用いただくことを前提としています。備品管理を委託していただくことで、オーナー様の業務負担を大幅に軽減し、より長期的で安定した民泊経営を実現します。

民泊運営に必要な「安心」と「効率化」を、Stay Stockでぜひ手に入れてください。



まとめ|備品は“おもてなし力”を映す鏡

どれだけ立地が良くても、備品が揃っていなければ評価は上がりません。

民泊の成功は「いかに気持ちよく泊まってもらえるか」にかかっています。

今回紹介したチェックリストや工夫を参考に、安心してゲストを迎えられる環境を整えていきましょう。

次回は「掲載サイトの選び方と写真の撮り方」について詳しく解説します。

次回:「民泊を魅力的に見せる掲載サイトと写真の工夫」

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MAHO
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