民泊のホンネ⑧ 静かにしてくださいだけで伝わる? スマホ用 民泊のホンネ⑧ 静かにしてくださいだけで伝わる?

こんにちは。福岡市内で中古の一戸建てを購入し、民泊を運営しているSAYAKAです。

戸建て民泊を始めた頃、騒音対策といえば、ハウスルールに「夜は静かにしてください」と書くことだと思っていました。ルールを読んでもらえれば、あとはゲストのマナーの問題。正直、そんなふうに考えていたのです。

でも、住宅地で宿を運営する以上、それだけでは足りませんでした。伝え方が曖昧なら、どの時間から、どの程度の音を控えるべきかは人によって違います。トラブルが起きてから「書いていたのに」と言っても、近隣の方の生活は元に戻りません。

「静かに」の基準は、ゲストによって違う

家族旅行、友人同士、海外からの旅行者。滞在の目的も生活習慣もさまざまです。会話の声量、窓を開ける時間、キャリーケースを動かす音など、本人には普通でも、隣家には大きく聞こえることがあります。

だから「静かにしてください」という一文だけで、同じ行動を期待するのは難しい。ここに気づいたことが、私たちの騒音対策を見直すきっかけでした。

民泊の騒音対策は、事業者の仕事でもある

観光庁の民泊制度ポータルサイトでは、住宅宿泊事業者が宿泊者に対し、騒音防止のために配慮すべき事項を説明する必要があると案内しています。例として、大声での会話を控えること、深夜に窓を閉めること、バルコニーなど屋外で宴会を開かないことなどが挙げられています。また、近隣住民からの苦情や問い合わせには、適切かつ迅速に対応する必要があります。

つまり、騒音が起きたときにゲストのマナーだけを責めるのではなく、施設の環境に合った具体的な説明と、すぐ動ける体制を用意することも運営者の責任です。

私たちが見直した5つのこと

  1. 時間を具体的にする
    「夜は静かに」ではなく、「22時以降は窓を閉め、屋外での会話を控えてください」と伝えます。
  2. 予約前と到着前にも伝える
    室内の掲示だけでなく、予約ページとチェックイン案内にも同じルールを掲載します。
  3. 多言語でも短く伝える
    長い注意文より、時間・場所・禁止事項を絞り、翻訳した案内とピクトグラムを併用します。
  4. 音が出にくい環境をつくる
    椅子脚のフェルト、ドアクローザー、窓まわりなどを点検し、設備側で減らせる音を減らします。
  5. 連絡を受けたら記録して改善する
    時間、場所、音の種類、対応内容を残し、次の案内や設備改善につなげます。

必要に応じて騒音センサーなども検討できますが、監視するためではなく、プライバシーに配慮しながら早期に気づき、トラブルになる前に連絡するための補助として考えています。機器を置くだけで解決するわけではありません。

近隣の安心まで含めて、宿をつくる

民泊は、家の中だけで完結する事業ではありません。ゲストに楽しく過ごしてもらうことと、近隣の方にいつも通り暮らしてもらうこと。その両方が続いて、初めて長く運営できる宿になります。

もし騒音の相談があったら、「マナーの悪いゲストだった」で終わらせず、伝えるタイミング、言葉、設備、連絡体制のどこを変えられるかを振り返る。私もまだ試行錯誤中ですが、外部要因だけのせいにしない姿勢を大切にしたいと思います。

予約が少ないときの価格の考え方については、前回の民泊のホンネ⑦「予約が少ない。だから値下げ、で本当にいい?」もご覧ください。

参考資料

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