民泊の適正稼働率とは?20%台でも成功と言える理由

こんにちは!民泊.hubのSAYAKAです。
前回は、民泊経営では「稼働率が高ければ儲かるわけではない」というお話をしました。

では今回は、「結局、民泊の適正稼働率は何%なの?」
というテーマについて考えてみたいと思います。

民泊を始めると、どうしても稼働率が気になります。

「稼働率70%を目指したい」
「80%いけば成功ですよね?」

そんな話を聞くこともあります。もちろん、稼働率は大切な指標です。

しかし、私自身は最近こう思うようになりました。
適正稼働率は、施設によって違う。

もっと言えば、稼働率だけで成功かどうかは判断できない。
ということです。


稼働率20%台でも成功している施設があった…

実は私が参加する前、当会主宰の市山さんから、佐賀県で運営している戸建民泊の話を聞きました。
その施設の稼働率は、月によっておおよそ20〜25%程度とのことでした。
最初に聞いた時、私は正直、「それって少し低くないですか?」と思いました。

しかし、詳しく聞いてみると印象が変わりました。

月商は約35万円。

そこから経費を差し引いても、手取りは20万円前後。

しかも、オーナー様は現地対応をほとんど行わず、運営はお任せに近い形です。
この話を聞いて、私は思いました。

稼働率20%台でも、毎月20万円前後が残るなら十分成功なのでは?

稼働率だけを見ると低く見えるかもしれません。
でも、利益率で見れば約50%前後。

オーナー様の手間も少なく、安定して利益が残っているのであれば、これは十分に良い運営だと思います。
この話を聞いた時、私の運営しているアパート民泊が利益率で下回っていたことに気づいたのです。


大切なのは「何%埋まったか」ではなく「いくら残ったか」

民泊経営では、稼働率が高いほど安心する気持ちはよく分かります。
私も最初はそうでした。
カレンダーが埋まっていると嬉しいですし、予約が入るたびに安心します。

でも、本当に大切なのは、

何泊売れたかではなく、いくら利益が残ったかです。

例えば、稼働率70%でも、単価が低く、1泊利用ばかりで清掃費やリネン費が多くかかっていれば、利益はあまり残らないかもしれません。
一方で、稼働率が25%でも、客単価が高く、連泊やグループ利用があり、経費を抑えられていれば、十分な利益が残ることもあります。

つまり、見るべきなのは稼働率だけではありません。

  • 売上
  • 利益
  • 利益率
  • 客単価
  • 平均宿泊日数
  • 清掃回数
  • オーナー様の手間

これらをセットで考える必要があります。


住宅宿泊事業はそもそも上限がある

ここで忘れてはいけないのが、制度の違いです。
住宅宿泊事業、いわゆる民泊新法の場合、年間の営業日数は180日までと決まっています。

365日中180日なので、年間稼働率の上限は約49%です。

つまり、住宅宿泊事業では、そもそも年間70%や80%の稼働率を目指すことはできません。

そのため、住宅宿泊事業の場合は、「年間で何%稼働したか」だけではなく、
営業できる180日の中で、どれだけ単価と利益を確保できたか
を考える必要があります。


簡易宿所なら目標は変わる

一方で、簡易宿所や旅館業許可の施設は、営業日数の上限がありません。
そのため、住宅宿泊事業よりも高い稼働率を目指すことは可能です。

ただし、ここでも注意が必要です。
稼働率を上げるために宿泊単価を下げすぎると、売上は増えても利益が残りにくくなります。

特に福岡市内のように1泊利用が多いエリアでは、清掃回数やリネン費が増えやすいため、単純に稼働率だけを追いかけるのは危険です。
稼働率を上げることよりも、

利益が残る価格設定になっているかを確認することが大切です。


私なら「目標稼働率」より「目標利益」を決めます

もし今から民泊を始めるのであれば、私は最初に稼働率の目標を決めるよりも、

毎月いくら残したいか

を先に考えます。

例えば、

月10万円残したいのか。

月20万円残したいのか。

月30万円以上を目指すのか。

この目標によって、必要な売上も、宿泊単価も、必要な稼働率も変わってきます。

つまり、適正稼働率は最初から決まっているものではなく、
目標利益から逆算して決まるもの
だと思います。


稼働率は目的ではなく結果

今回で稼働率についてのシリーズは3回目になります。

私自身、民泊を始めた頃は稼働率ばかり気にしていました。

しかし今は、稼働率は目的ではなく結果だと考えています。

ゲストに選ばれる施設を作る。適正な価格設定をする。

清掃やリネン費などの経費を把握する。

連泊需要を意識する。

オーナー様の手間も含めて、無理のない運営体制を作る。

その結果として、稼働率や利益がついてくるのだと思います。


まとめ

民泊の適正稼働率に、絶対的な正解はありません。

稼働率20%台でも、利益がしっかり残っていれば成功と言える施設もあります。

反対に、稼働率70%でも、経費がかかりすぎて利益が残らなければ、見直しが必要です。

大切なのは、

稼働率を見ることではなく、稼働率の中身を見ること。

そして、

いくら売れたかではなく、いくら残ったかを見ること。

民泊経営では、数字に振り回されるのではなく、数字を味方につけることが大切だと感じています。

これから民泊を始める方も、すでに運営されている方も、ぜひ一度、

「自分の施設にとっての適正稼働率とは何か」

を考えてみてください。

民泊.hubでは、今後も現場で学んだリアルな数字や考え方を、ホスト目線でお届けしていきたいと思います。

投稿者プロフィール

主宰:市山賢佑
主宰:市山賢佑